堂々巡り

 夜寝るときや仕事から帰ってきた後、疲れて少し寝るときなど、よく夢を見る。僕が過去に出会ってきた人たちの夢を見ることが多い。主に、小学校、中学校、高校のときの人だ。会って具体的に何をしているかまでは、あまり覚えていないが、無性に気になる。夢を見ない日なんてほとんどない。毎日何かしらの夢を見る。

 現実世界で人に会うよりも夢の世界で人に会っている方が圧倒的に多い。普段知らず知らずのうちにストレスを感じているのだろうか。または、現実逃避をしているのか。

 夢の世界にずっと浸っていたい。最近、夢から醒めないこともある。「あっ、これは夢だ!」と分かったときでも、しばらく、夢の映像が流れる。死が近いのかな。

 仕事以外で人と会うこともなく、家族以外の人とは、あまり話したりもしない。実家暮らしで好きな女性の人もいない。

 同年代の男性は今頃何をしているのだろう?もう結婚もして子供がいたりしてる人もいるだろうな。この歳にて時代の潮流から置いてけぼりになっているような気がする。将来、両親がいなくなって、兄弟もいなくなったら絶対孤独死するだろうな。

 こんな弱気になってたらダメだ。と思いつつもネガティブな思考になっていく。

 仮に僕が死んだら家族以外に悲しんでくれる人がいるかとかも考える。考えなくてよいことまで考える僕はー。

 きっと、もっと他の人に興味を持ったらこのような考えはなくなるのだろうが、また別の考えが生まれるから一概になんともいえない気がする。

 満足感を得られぬ飢えた心が身体中を支配していく。泣き止むことを知らぬ赤児のようだ。