思うままに

 びわ湖の波が浜に押し寄せてくる。強風に煽られて押し寄せてくる。湖底の砂利を巻き上げてー。

 9月27日日曜日の夕方。完全に夏は終わったっていう感じだ。どうして夏が終わったって感じたのか?そう、暑さが真夏とは全然違う。身体がそう感じているからだ。

 コロナの影響で町の祭りも無かったし花火大会も無かった。今年の夏は夏らしいこと一度も無かった気がする。ただ、暑かった印象しかない。


 人は何の目的のために生きているのか、いつも疑問に感じる。しかし、一つだけ確かなことがある。死ぬことが怖いから生きている。これだけは確かだ。

 

 よく自分には居場所がないと言う人がいる。これは厳密にいうと間違えだと思う。疎外感だったり孤独感はあるだろうが、この世に生を授かっている限り居場所がないなんてことはありえない。本人が居場所があるのに気付いていないだけだ、と僕はそう思う。


 幾分風が冷たくなった。相変わらず風は強い。帰ろう、自宅に。帰る場所があるということは非常に嬉しい。

 いろいろな人がいる中に自分がいる。自分はこの世に一人しかいない。あとは自分以外の人だ。不思議だ。世界の人口は何十億人といるのに自分は一人しかいない。もっと自分がいてもいいじゃないか、と僕はそう思うー。