本のブログ記事

本(ムラゴンブログ全体)
  • 夏の庭 3

     僕(木山)はなかなか、おじいさんの顔を覚えることが出来ない。もちろん道で会えば、すぐに分かる。でも、家に帰ってひとりになった時思い出そうとしても、なぜか輪郭のぼやけた粘土の人形みたいで、はっきり思い出すことが出来ないのだ。  老人の家の玄関扉が開いた。僕らすばやく駐車してある車のかげに隠れると、... 続きをみる

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  • 夏の庭 2

     老人の家は、まるで手入れというものがされていないようだった。家の奥までは見えないけれど、もうすぐ7月だというのに、老人はコタツに入っている。雨ばかり降ってちっとも暑くならないせいだろう。  木山、デブの山下、眼鏡の河辺の三人トリオはブロック塀に身を隠しながら、老人を見張っていた。  河辺の父親は... 続きをみる

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  • 夏の庭 1

     主人公の木山は小学校6年生。  クラスメートの中に山下という人物がいる。その祖母のお葬式があった。そんな彼に木山は何と声をかけていいか分からなかった。  なぜなら、木山はまだお葬式に出たことがないからである。誰かかが死んだらどんな気持ちになるか全然知らない。  山下の祖母のお葬式があってしばらく... 続きをみる

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  • 本のこと、資格のこと

     思考の整理学は目次のIの部分を読み終えることができた。けれど、まだ全体のわずかしか読んでいない。一日、1,2項目ずつ読むとすれば、あと10日くらいかかりそうだ。  専門家が読むような学術書ではなく、一般人でも読みやすいように噛み砕いて説明されているので内容が頭に入りやすい。厚さもそれほどないので... 続きをみる

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  • 思考の整理学 I 朝飯前

     人間はいつからこんなに夜行性をつよめたのであろうか。  そして、朝早く起きるなどと言えば、老人くさい、と笑われる始末である。  夜考えることと、朝考えることは、同じ人間でも、かなり違っているのではないか。考えてみると、おもしろい問題である。  夜寝る前に書いた手紙を、朝、目覚めてから、読み返して... 続きをみる

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  • 思考の整理学 I 不幸な逆説

     学校がグライダー訓練所のようになってしまうのも、やむを得ない。小学校へ入るこどもは、まだ、勉強がよく分かっていない。先生に言われるように勉強しなさい、とひっぱるものがあるから、動き出す。自分で動くのではない。受身だ。  教育は学校で始まったものではない。学校のない時代でも教育は行われていた。  ... 続きをみる

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  • ブログ再び投稿開始

     思考の整理学という本をAmazonで購入した。  目次I 「グライダー」では、この本の展開について書かれている。  グライダー兼飛行機のような人間になるためにはどうしたらよいか。  グライダーは自力で飛び上がることはできない。学校の生徒に例えると、先生と教科書にひっぱられて勉強する。独力で知識を... 続きをみる

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